プレゼン指導 ここがポイント!
第1回 プレゼン指導、ここを間違えていませんか?
協力:プレゼン忍者太影こと中村武弘(なかむら・たけひろ)先生
[三重県教育委員会事務局研修分野研修支援室主幹兼研修主事]
失敗させる 成功させる
最初に確認した通り、プレゼン指導の目的は、美しいプレゼンシートを作ることではありません。
最初から「コツ」を教えることで見た目にきれいなプレゼンシートを作ることは難しくありませんが、それはその時限りのことに終わりがちで、あまり意味がないのです。
プレゼン指導は、まずゴールを明確にした上で、できる限り子どもたちの自主性に任せるところから始めましょう。当然、子どもたちはたくさんの失敗に出会うはずです。そしてそれが一番の教材になります。その失敗をどうすれば克服できるか。子どもたちが自分なりの工夫を始めるのはこの時です。
そうした工夫の中で見つけたコツが成功に結びつけば、それが子どもたちの本当の財産になるのです。
ステップ・バイ・ステップで行こう
失敗をバネにした自発的な取り組みを経て、子どもたちを本当の成功へと導こうとする時、プレゼン指導は、一度きりでは成り立ちません。
最初から結果を求めず、段階的に、そして反復して取り組ませること。話し手と聞き手とを循環的に体験させ、それぞれの立場からたっぷりと意見を交わさせてください。