一太郎の40周年を記念して、複数のフォントメーカー制作の「40周年記念フォントパック」を搭載します。文字文化を支えるプロダクトで活躍中のフォントメーカー5社から、フォント制作側の視点で一太郎をお使いのお客様のために選び抜かれた高品質フォント20書体を収録しています。

今回搭載の20書体は、国内有数のフォントメーカー5社が一太郎をお使いのお客様のために厳選した自信作ばかり。書体が持つ表情がそれぞれ違い、個性的です。文書の内容や使う場所に合わせてご活用いただけます。

株式会社モリサワは、「文字を通じて社会に貢献する」を社是に研究・開発を続けるフォントメーカーです。クラウド型フォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」をはじめ、ユニバーサルデザイン（UD）フォントが使える「MORISAWA BIZ+」、Webフォント「TypeSquare」、機器への組込みフォントなど、利用環境に合わせたフォントサービスを提供しています。コーポレートフォントや製品サービス向けの専用フォントなど包括的な利用の提案も行っています。

オンスクリーンでの本文利用を目的に開発されたゴシック体です。ややモダンなスタイルで、シンプルかつクリーンな骨格に、小さめの字面を採用することでUD書体などの従来のモダンゴシック体とは異なる表情の組版が可能になります。

漢字の縦画・横画は直線処理を活かしたキレのよいすっきりしたデザインが特徴で、確かな黒みのある漢字と、細めに設計されたシャープなかなとの強弱により、自然に視線を導きます。しっかりとした存在感ある見出しとして、広範囲に使うことができます。

タイポスの漢字デザインは1968年グループ・タイポの機関誌に発表されて以来、時代と共に進化し、2008年に漢字タイポスとして初めてフォント化されました。40年経っても今なお新しく、キュートでコケティッシュな表情は多くのタイポスファンを魅了し、そのシンプルで明るい字形は、印刷媒体だけでなくWebや携帯電話などの画面表示でも読みやすい書体として注目を浴びています。

1990年当時、写真製版用総合メーカーであった株式会社SCREENグラフィックソリューションズは自社の組版システムに搭載するためヒラギノフォントの開発に着手。広告・出版・放送をはじめスマートフォンやタブレット、高速道路標識や多言語サインなど、生活の中のあらゆるシーンで採用され、その読みやすさと美しさから今ではなくてはならない書体を数多く生み出しました。
同社のヒラギノはこれからもライフスタイルやニーズの変化と共に進化を続け、百年後も色褪せず、世界で使い継がれるフォントを追求し続けます。

くせのないやや広めのフトコロと、画線両端のアクセントにより、読みやすさと存在感を両立しており、明るくつぶれにくいのが特徴です。
テレビCM・テロップ、道路標識・サイン、雑誌・書籍・ポスター、スマートフォン・タブレット端末など日常のあらゆるシーンで多数採用されている人気書体です。

現代的でシャープな表情の中に、伝統的な筆文字の美しさをマッチさせた華やかで上品な書体。起筆、送筆、収筆（とめ、はね、はらいなど）の各部に美しい筆づかいを取り入れつつ、日常的に使えるベーシックな明朝体として、デジタルならではの緻密さと一貫したデザイン性を持つ渾身の明朝体です。
きりりとした優美でしなやかなフォルムが特徴的で、暗くなりがちな明朝体でヒラギノシリーズ共通の明るさを持ち、万人から愛されるすっきりとした書体です。広告見出しから書籍本文まで幅広い用途に対応します。

ヒラギノファミリーのシャープでモダンな印象を継承しつつ、丸ゴシックとして自然な柔らかみとあたたかさを持たせた丸ゴシック体です。本文にも見出しにもお使いいただけます。丸ゴシックでありがなら、幼い印象になりすぎず、名刺、カタログ、マニュアルなどにもお使いいただける品のよい洗練された書体です。

最も細い「W0」はこぶりなゴシックの特長であるやわらかな骨格が際立ち、これまでにない透明感、軽やかな表情が生まれました。見出しや、グラフィックの背景に配置するなど、大きく使用することで表現に奥行きが加わります。

Tarzan（No.866号）
出版社名：株式会社マガジンハウス
デザイン：株式会社Cumu
採用書体：こぶりなゴシック（本文）

有限会社字游工房は1989年に設立し、2019年より株式会社モリサワのグループ会社として書体制作を行うフォントメーカーです。自社ブランド游書体ライブラリーから「游明朝体」や「游ゴシック体」といった高品質な書体群をリリースしていほか、大日本印刷株式会社の秀英体ファミリーの一部書体、凸版印刷株式会社の凸版文久体ファミリーなどの制作に携わっています。

「時代をこえる普遍性を具えた造形美と可読性を標榜する日本の明朝体をつくる」をキーワードに開発された「文游明朝体」の漢字に、文学作品の本文を組むことを想定して制作された「文麗かな」を組み合わせた総合書体です。かなの線幅を太くすることで視認性を高めています。やや扁平なデザインは本文組版で純文学の香り漂うクラシカルな雰囲気を演出します。

1920年の創業以来、高品位かつ可読性に優れ、情報の持つ意図を的確に伝える表現豊かな書体を創り続けている老舗書体メーカー。金属活字をルーツとした書体や時代のニーズに合わせて開発された書体は、生活のあらゆる場面で使用されています。
近年では、有機的な曲線で構成された「福まるご」や漫画家の弐瓶勉氏とのコラボレーションフォント「東亜重工製フォント『東亜重工』」、イワタ初の欧文フォントで入力した文字の形が手書きのようにランダムに表示される「Clip Studio Comic」など新しく斬新な書体開発の取組も積極的に行っています。

鉛活字の手書きや手彫り、インクにじみなどの有機的な曲線から着想を得たオールドスタイルの丸ゴシック書体である「イワタ福まるご」は、そのかわいらしいシルエットからSNSのテロップや映画、絵本のタイトルなどに使われています。
「イワタ福まるごアソブ」はカジュアルさの中に軽快なリズムを持たせた書体で、親しみやすい遊び心に、ノスタルジックな面持ちも備えています。その姿は原っぱで楽しく遊んだ少年時代を連想させます。
「イワタ福まるごキザム」は水平垂直に構成された長体かなを、横方向のラインに沿って揃えた機械彫刻のような書体です。タイプライターで規則正しく打たれたような律儀さに柔らかい曲線が合わさり、整然としていながら堅苦しくない印象を刻みます。

明朝体のシャープさ・可読性のよさと、ゴシック体の強さ・整斉さを兼ね備えた、格調のある書体です。
すっきりと読みやすく独特なデザインで、見出しにも本文にもお使いいただけます。また、印刷に限らず、ディスプレイや電子機器まで、さまざまな媒体でご使用いただけます。

「誰もが、コンピュータを使いこなすデジタルの時代にあって、新しい書体をデザインすることで、新しい文化の創造に貢献したい･･･」視覚デザイン研究所は、そんな思いでデジタルフォントを創っている会社です。
視覚デザイン研究所が開発したオリジナル・デザインフォントは、広告・出版・テレビなど、各方面のプロフェッショナルな方たちに、いち早く採用され、さまざまなかたちで活躍しています。

読みやすく美しい、デジタル時代にマッチした都会的センスを持つ本文用明朝体です。
基本デザインを伝統的な明朝体に準じながら、小さいポイント数でもつぶれず、また、大きなポイント数でもバランスのよい美しさを実現しました。優雅なラインと優しさが、文字組に凛とした表情を与えます。

読みやすく美しい、デジタルを感じさせない新感覚の本文用ゴシック体です。基本デザインを伝統的なゴシック体に準じながら、親しみのある「かな」が優しく柔らかな表情を醸し、紙面に程よい緊張感とノスタルジックな香りを演出します。

「V7ゴシック」の基本デザインを継承した、読みやすく美しい、デジタルを感じさせない新感覚の本文用丸ゴシック体です。角を丸く処理することで、いっそう親しみやすさや優しさが倍増。
程よい緊張感とノスタルジックな香り、ほのかに感じる温かみが魅力です。

創作のコンセプトは、『いい性格の字体で思いを伝えたい』。
手書き書体の個性は人の数だけある。素直で素敵な人の文字はとても心地いい。
デジタル手書きを極めると、心和む（なごむ）ペン書体が生まれました。