導入事例
“脱Excel&既存SFAシステム”のためにJUST.DBを導入
リアルタイムでのデータ可視化と業務効率化を達成
導入事例の概要
ホテルモントレでは顧客管理と売上管理の効率化を目指してJUST.DBを導入し、2023年8月から全国のホテルを管轄する営業推進部で稼働させている。導入により、これまでExcelや既存SFAシステムへ依存することで生じていた管理効率の低下を解消するとともに、リアルタイムでの数値の可視化や高度な分析も可能となった。同社では今後、バックオフィス業務にも利用を拡大しつつ全社データのJUST.DBへの集約を進めていく予定だ。
導入前の背景
既存SFAのリプレイスと“脱Excel”を実現したい
ホテルモントレでは、これまで既存のSFAシステムを利用していたが、直感的な操作ができず、使いこなしの面で課題を抱えていた。また週次、月次の営業報告で利用しているExcelは、資料作成時のデータ集約に時間がかかるだけでなく、複数人での作業にも不向きだった。そのため、効率的な業務を妨げる既存SFA・Excelからの脱却が急務となった。
JUST.DB 採用の理由
シンプルで使いやすいUIとニーズに合致したライセンス
システム課の担当者が訪れた展示会で、JUST.DBの存在が偶然目に入った。UIがExcelと似ており現場のユーザーが使いやすく、操作自体も容易であるため、トラブル発生時もシステム部門で対応できると判断した。加えて、自社の使い方に適したログインベースのライセンス体系であることが導入の大きな決め手となった。
導入後の成果
待ち時間の解消と数字の可視化そして高度な分析を実現
以前の課題だったExcelファイル作業時の待ち時間がなくなり、業務の効率化が進んだ。また、売上の進捗状況をリアルタイムで可視化できるようになり、インバウンド需要へ対応するための高度な分析が可能になった。今後はJUST.DBの活用範囲をバックオフィス系業務にも拡大していく予定だ。
顧客管理と売上管理の連係と
業務の効率化を図りたい
1986年の開業以来、個性豊かなホテルを札幌から沖縄まで全国に展開しているホテルモントレ。ホテルごとに異なったコンセプトがあるのが特徴で、ヨーロッパを中心とした世界各地の歴史や風土からヒントを得てデザインされている。サービスもさることながら建築物としての評価も高く、都市景観賞など数多くの賞に輝いてきた。また、インテリアにも重きを置いており、常にやすらげるような空間作りを心がけている。あふれるロマンチシズムや夢のある雰囲気が、他のホテルにないモントレスタイルとして高く評価されてきたのだ。コロナ禍が明けた最近ではインバウンド需要が大きく伸びており、外国人宿泊客の比率は35%を超えている。
このようにビジネスが拡大しているホテルモントレでは、営業の要とも言える顧客管理と売上管理の連係や効率化が大きな課題となっていた。顧客管理(クライアント/エージェントの管理)については市販のSFAシステムで行っていたものの、使いこなせているのはITリテラシーの高い一部の営業スタッフに限られており、営業全体での活用は実現できていなかった。また、売上管理にまつわる週次/月次での営業報告資料はExcelをベースにして作成していたため、データ集約に手間がかかるだけでなく、誰かが作業している間、他のスタッフはその共有ファイルを使えず、無駄な待ち時間が生じることが日常茶飯事となっていたのだ。企画管理部 システム課 担当課長 藤田成雄氏は「ひとまず既存SFAシステムはもう使わないことを決めて、どの担当者でも使いやすく、日々のデータを入力したらそのまま週次/月次報告のためのデータもできあがるようなシステムへの移行を目指すことにしました」と振り返る。これと同時に“脱Excel”を掲げ、画面上で集計分析を実施し、状況をリアルタイムで把握できるような環境の実現が目標となった。
わかりやすいUIと無駄のないライセンス体系
こうした方針が決まって程なくして、ある展示会を訪れた藤田氏はジャストシステムのブースで初めてJUST.DBと出会う。
「軽い気持ちで試しに触ってみたら、想像以上に簡単に操作できて驚きました。UIがExcelに似ており現場のスタッフも使いやすそうなのに加え、完全ノーコードなので何かトラブルが発生したとしても我々システム部門で容易に対応できるシステムだと感じました」(藤田氏)
その後、他の製品との比較検討も行ったが、UIのわかりやすさやライセンス体系など数々の点でホテルモントレのニーズに合致していたため、2023年3月に導入を決定する。
「検討した他社ソリューションはユーザー数課金だったのに対して、JUST.DBは同時ログイン数ベースのライセンスだったのが大きな魅力でした。普段の業務を鑑みるに、同時に多数のスタッフがアクセスすることはほとんど発生しませんので」(藤田氏)
2023年4月より構築を行い、8月には全国のホテルを管轄する営業推進部での稼働が始まった。「導入時、ジャストシステムのパートナーであるコンサルタントの方と連日やり取りして、随時アドバイスをいただきました。そうした親身なサポートは現在も続いており、とても助かっています」と、藤田氏はジャストシステムのサポートの手厚さについても高く評価する。
リアルタイムな数字の可視化と高度な分析が可能に
JUST.DBは導入後すぐに営業推進部のスタッフの間で受け入れられ、積極的に活用が進んでいった。操作感や操作方法についてはジャストシステムと導入支援のパートナー会社を通じてサポートを受けられたため、どの社員も問題なく習得していったという。「入力ミスがあったとしてもエラーとして表示するような、当社の使い方に合わせた新たな作り込みも随時行っていきました。その結果、日々入力を積み重ねていくだけで、目標に対する進捗度合いなど、今ではリアルな数字が見えてくるようになりました」と藤田氏はその効果を語る。
JUST.DBの導入により、顧客管理と売上管理に関する課題を解決するとともに、より詳細な顧客行動管理や会議資料の自動作成なども行えるようになった。
「インバウンドについても、この国のお客様はどこの店舗を多く利用されておりエージェントはどこなのかといった、Excelベースの頃は多くの時間と労力をかけないと難しかった分析も、JUST.DBを導入した今では画面上で容易かつ迅速に行えています」(藤田氏)
また、かつて同じExcelシートで作業する際に生じていた待ち時間がなくなったことで、大きく業務が効率化した。「おかげさまで仕事の件数は増え続けており、それに伴って扱うデータ量も増えています。もしExcelのままだったら今頃どうなっていたか、怖くて想像したくもありません。JUST.DBへの移行タイミングは絶妙だったと安堵しています」と藤田氏は笑顔を見せる。
バックオフィス系業務での利用も視野に
現場のスタッフからもJUST.DBを評価する声が多数寄せられているという。特に多いのがExcel感覚で使える点や、Excelのようにうっかりミスで全データが壊れてしまうリスクから解放された点だ。こうした営業推進部での成果を受けて、2024年4月からは、個々のホテルを担当する宴会営業部でもJUST.DBの利用が開始された。
「同部門に関しては、これまでは十分でなかった拠点間での情報共有が進むことで、大きな強みが発揮できるようになると期待しています」(藤田氏)
他にも、顧客からの問い合わせ管理でのJUST.DBの利用もスタートした。さらにホテルモントレでは、JUST.DBにおける顧客管理を全国のホテルにあるレストランに適用し、バックオフィス系の業務でも利用を広げていくなど、JUST.DBに全社のデータを集約していく構想を描いている。「現在は拠点ごとに独立してしまっている顧客データを連係できれば、よりきめ細やかなサービスを提供できるようになります」と、藤田氏は今後の展望を語った。
ホテルモントレ株式会社
企画管理部 システム課 担当課長
藤田 成雄 氏