株式会社ジャストシステムは、35周年を記念した日本語ワープロソフト「一太郎2020」と、特別パッケージの上位版「一太郎2020 プラチナ [35周年記念版]」を、2020年2月7日 (金) より発売します。
　希望小売価格はそれぞれ20,000円 (税別) と、38,000円 (税別) です。

　「一太郎2020」に加えて、35周年記念として下記ソフトウエアなどを提供します。最新の日本語入力システム「ATOK for Windows 一太郎2020 Limited」に加え、統合グラフィックソフト「花子2020」、音声読み上げソフト「詠太10」、「JUST PDF 4 [作成・編集・データ変換]」なども収録します。
　さらに、スマートフォン・タブレット専用のメモアプリ「一太郎Pad」を無償提供します。

　文書作成の起点となる「入力」に着目した強化をはかりました。「一太郎Pad」で作成したメモやPDF、画像のファイルを「一太郎2020」で読み込み、入力データとして活用できるようになりました。
　また、作成文書の読みやすさ向上のため、誤読しやすい語などにふりがなを振る機能や、行末で一律改行ではなく、行末直前の文節末で改行する機能などを新搭載しました。文書校正も、都道府県名のある・なしといった住所表記のゆれ、「株式会社」「(株)」といった法人名称の表記ゆれを指摘する機能などを強化しています。

　写真を選んだ後、設定画面で文字列を入力し、フォントの種類などを選ぶだけで、入力した文字の形で写真を切り抜けるソフトです。背景に色や効果を付け、さまざまな表現を楽しめます。

　昭和20年から令和元年の間に起きた出来事や流行などのイラストを70点収録しています。

　スマートフォンなどで撮影した写真内にある文字を自動抽出して、テキストデータ化できる、スマートフォン・タブレット専用のメモアプリです。キーボードや音声による入力も可能です^*1。
　「一太郎Pad」で作成したメモは、「一太郎2020」にWi-Fi転送できます。「テキスト補正」機能を使えば、カタカナや英数字などの全角・半角の統一、不要なスペースの削除、行頭の字下げなどを一括処理します。誤字脱字の簡易チェックも可能です。
　紙しかない資料や外出先で撮影した写真内の文字を簡単にテキストデータ化でき、「一太郎2020」に読み込んで見栄えのよい文書に仕上げることができます。
　「一太郎Pad」は、App StoreやGoogle Playから、2月7日（金）より無償提供します^*2。

　多くの書籍で使われている明朝体「リュウミン」といった定番から、正統派オールド明朝体「きざはし金陵」など独特の存在感を持つものまで26書体を、35周年記念として特別提供します。

　現代語を中心に、古語、専門用語まで豊富に収録した『大辞林 第四版』を、「一太郎2020」の辞書引き機能で参照できます。「ATOK」での変換時に検索することも可能です。

　「一太郎2020」で、PDFや画像ファイルを読み込めるようになりました。レイアウトを保持したまま、文字はテキストとして、画像は画像として抽出でき、「一太郎2020」で編集して表現力豊かな文書として仕上げることができます。
　PDFや画像ファイルのデータ変換で生じがちな不要なスペースや期待どおりの文字変換にならなかった箇所は「テキスト補正」機能を使って自動補正できます。

　「笑(わら）い種 （ぐさ)」や「謁 (えつ) 見 (けん)」など、誤読しやすい語や読みづらい語を自動抽出して、ふりがなを振ることができるようになりました。

　行末直前の文節位置で、自動的に一括改行できる機能を新搭載しました。ことばの途中で改行しないので、読みやすい文書に仕上げられます。

　新名称や時事用語などの語彙解析を強化し、指摘精度が向上しました。加えて、都道府県名の表記抜けを指摘し、「政令指定都市は省略する／省略しない」など一定のルールに基づいて文書校正が行える「住所表記チェック」を新搭載しました。また、「株式会社」と「(株)」などといった法人名称の表記ゆれを指摘する「法人等略語チェック」も新しく搭載しています。さらに、常用漢字表にない漢字を含む単語の指摘精度が上がり、訂正候補もより適切に表示されるようになりました。

　ひと目で編集位置がわかるように、カーソルがある行を一行、色付き表示します。前後の行を隠すこともできるので、その行だけに集中して作業を行いたい場合などに便利です。
　また、文書内の文字数をステータスバーに常時表示するようになりました。リアルタイムに文字数を数えていくので、文字数指定がある文書作成時に役立ちます。

　スマートフォンやタブレットのカメラで撮影した写真、保存している写真の文字部分をOCR処理して、スマホアプリ「一太郎Pad」内にメモとして保存します。写真内にある文字は横書きでも縦書きでも、また掲示物や看板、石碑といった写真の文字でも高精度に認識します。

　OS標準のキーボードやユーザーが任意でインストールしたキーボードからの入力も可能です。キーボードの上部に省入力ツールを表示し、「2020/02/07 19:21」といった現在日時や、「」、三点リーダ（……）などを簡単に入力できます。標準キーボードの音声入力機能を使った入力も可能です。

　「一太郎Pad」で作成したメモと、メモの元になった写真は、「一太郎2020」にWi-Fi経由で転送でき、「一太郎2020」での編集につなげることができます。
　　「テキスト補正」機能を使えば、不要なスペースの削除、文字種ごとの全角・半角変換、行頭の字下げなどを自動で一括修正できます。また、誤字脱字の簡易チェックも行えます。

　写真を選択し、編集画面上、マウスでドラッグして文字枠の位置やサイズを決めた後、文字列を入力するだけで、その文字列の形で写真を切り抜くことができます。フォントの種類はもちろん、字間や行間の調整、デボスやドロップシャドウといった加工なども行えます。背景も単色の設定や、元の写真をぼかして使う、 モノクロやセピア加工をして使うといったことができるので、イメージどおりのタイトル文字が作成できます。

　昭和20年から令和元年にかけての出来事や流行などのイラストを70点、収録しています。

　モリサワフォントは、書籍や雑誌などをはじめ、電車内のモニタなど、視認性の高さからさまざまな場面で採用されている高品位なフォントです。
　豊富な取り揃えのモリサワフォントから厳選し、35周年記念として26書体を特別収録しました。モリサワを代表する明朝体の「リュウミン」や、ユニバーサルデザインフォントの「UD黎ミン」「UD新ゴ」は、4種類の太さで提供します。使いやすい定番書体はもちろん、正統派オールド明朝「きざはし金陵」や「すずむし」など、独特の雰囲気を持つフォントまで幅広く収録しています。

　・MJ-リュウミン Pr6N L-KL (細字)/ Pr6N R-KL (標準)/ Pr6N M-KL (中)/
　　MJ-リュウミン Pr6N B-KL (中太)
　・MJ-UD黎ミン Pr6N L (細字)/ Pr6N R (標準)/ Pr6N M (中)/ Pr6N B (中太)
　・MJ-UD新ゴ Pr6N L (細字)/ Pr6N R (標準)/ Pr6N M (中)/ Pr6N DB (中太)
　・MJ-きざはし金陵 StdN M (中)
　・MJ-A1明朝 Std Bold (太字)
　・MJ-解ミン 宙 Std M (中)
　・MJ-すずむし Std M (中)
　・MJ-正楷書CB1 Pr5 Regular (標準)
　・MJ-隷書E1 Std Regular (細字)
　・MJ-リュウミン オールドがな L (細字)/ オールドがな R (標準)/ オールドがな M (中)/
　　オールドがな B (中太)
　・MJ-ネオツデイ こがな L (細字)/ こがな R (標準)/ こがな M (中)/ こがな DB (中太)

　数文字入力するだけで、後に続くことばやフレーズを推測して入力支援する「推測変換」機能を強化しました。2文以上の長文や読点 (、)、括弧などが含まれる文章でも、2回以上入力をした場合に「ATOK」が学習し、「推測変換」の候補として表示します。日常的によく使っている長文を一気に入力できるようになり、時短入力を可能にします。

　変換中の文字列を確定せずに削除、または確定直後に「確定アンドゥ」で取り消し、再度、似た意味のことばを入力した場合に、「ATOK」が表現を探しているとみなし、言い換え表現を自動提案します。また、標準連想変換辞書を一新したことで、日常よく使うことばや言い回しに対してより最適な表現を見つけやすくなりました。

　Windows 10でOSカラーを黒にしている場合、ATOKの候補ウィンドウも自動的にダークモードに適したデザインで表示されます。

　2019年9月に発売されたばかりの大型国語辞典『大辞林 第四版』を「一太郎2020」や「ATOK」で利用できる「大辞林4.0 for ATOK」として新搭載します。万葉集の古代語から、「神がかる」といった現代語に至るまで、各時代のことばと語義を網羅し、26万9,000項目を利用できます。カラー図版やモノクロ図版の閲覧、音声データの視聴も可能です。
　「一太郎2020」で利用する場合は、調べたいことばの前にカーソルを移動または範囲選択して、「Ctrl」キーを押すだけで、「ATOK」の場合は、変換中に「End」キーを押すだけで、語義や使い方などを調べることができます。

　文字フォントの関連機能をまとめた「フォントパレット」を新搭載しました。「和文：ゴシック体」「和文：行書体」「欧文：筆記体」とフォントを系統で分類しているので、目的のフォントをすぐに探し出せます。プレビューボタンを押してフォントや色を選ぶと、すぐに設定後のフォントを反映されるので便利です。よく使うフォントはお気に入り登録が行えます。

　同時に編集や参照をしている複数の図面をリスト表示し、該当図面名をクリックするだけでその図面を表示できる「図面切替パレット」を新搭載しました。また、図形編集時に表示される「図形選択マーク」をより大きくし、デザインの調整を行うことで、より使いやすくなりました。

　開催日時や場所などの欄に文字を入力するだけで、学校向けのプリントやポスター、チラシが作成できる便利な部品を収録しました。また、消費増税などの時事イラストに加え、新学習指導要領や防災、食材の情報を絵文字で示すピクトグラムなどのイラストも多数収録しました。

　「一太郎2020」で作成した文書やインターネットメールソフト「Shuriken 2018」の読み上げが行えるソフトです。コピー操作でクリップボードに文字列が送られると、その文字列を読み上げる機能「どこでも詠太」を使えば、さまざまなアプリケーションで作成した文書の読み上げが可能になります。
　音声データの圧縮方式の変更により、大量の音声データが収録できるようになった結果、読み上げ精度が格段に向上しました。
　また、日本語女性話者として「RISA」を新しく採用しました。屋外での利用など残響やエコーが想定される場面でも、明瞭で聞き取りやすい声で読み上げます。
　加えて、「渋谷」のように人名と地名で同字語彙がある場合に、正しいアクセントで読み分けるようになりました。

　「一太郎2020」「花子2020」だけでなく、画像などのさまざまなファイル形式の文書を高品質なPDFに変換します。「画像として保存」や「フォントの図形化」にも対応しています。

　ページの統合・分割、抽出、移動などのPDF編集が思いどおりに行えます。1ページを複数ページに分割や複数ページを1ページに統合、スナップショット、音声読み上げにも対応しています。

　PDFを一太郎やWord、Excelなどのさまざまなアプリケーションのデータに変換できます。レイアウトを保持したまま、文字や表も高精度に抽出できます。

日本語ワープロソフト「一太郎2020」

2020年2月7日 (金)

スマートフォン・タブレット専用のメモアプリ「一太郎Pad」

2020年2月7日 (金)

App Store、Google Play

無償

統合グラフィックソフト「花子2020」

2020年2月7日 (金)

通常版　　　7,800円 (税別)
優待版^*1　　5,200円 (税別)